カラシSWは、ボラの稚魚を偏食する「ハクパターン」など、マイクロベイトパターンに特化したルアーです。小粒でありながら飛距離は抜群で、リズミカルに左右へと逃げ惑う「水中ドッグウォーク」、リトリーブを止めた瞬間から即座に発生する「シミーフォール」など、マイクロベイトパターンにおいて、多彩なアクションをしてターゲットを魅了します。「スローシンキング」と「ファストシンキング」による2つのウエイトタイプがあり、使えるシュチュエーションも多いのが特徴です。一撃必中の食わせのパフォーマンスを持つカラシSWをご紹介します。
小粒で芸達者な優秀ルアー
メガバスファンの方ならご存じだと思いますが、カラシSWは元々バス用プラグとして開発されたカラシがベースになっています。デビュー直後からバスでの釣果はもちろん、そのサイズ感と他にはない誘いの間を仕掛けることのできるルアーとして、ソルトアングラーからもすぐに支持されるようになりました。偏食気味で居るのに口を使ってくれない時や、シーバス、メバルではマイクロベイトを捕食している時に活躍しているルアーです。
カラシSWのスペックと特徴
カラシSWはスローシンキングモデル(SS)とファーストシンキングモデル(FS)の 2タイプがあります。どちらもミノーやトッププラグよりも小粒なフォルムと多彩なアクションで高い食わせ能力を持っています。テクニカルな使い方にも対応してくれるルアーなので、食わない時のフォローベイトとしてもかなりおすすめです。
スローシンキングモデル(SS)
スローシンキングモデルは5gで、表層直下から中層あたりまでの攻略を軸としたルアーになっています。アクションはI字引きと水中ドッグウォークがお得意です。
全長 | 自重 | タイプ | フック | メーカー希望小売価格 |
59mm | 5g | スローシンキング | #12 | 1,600 円 (税別) |
ファーストシンキングモデル(FS)
一方、9gのファーストシンキングモデルは中層から低層をカバーできます。こちらは飛距離を出せることと、タダ巻きでのスイングアクションとシミ―フォールが特徴です。
全長 | 自重 | タイプ | フック | メーカー希望小売価格 |
59mm | 9g | ファーストシンキング | #12 | 1,600 円 (税別) |
カラーラインナップ
このサイズ感はターゲットを選びません。シーバスだけではなく淡水含めて他魚種にも使え、チヌやメバルにも効果的なカラーもあります。メガバス社のキレイな塗装はどれも魅力で、難攻不落のハクパターン攻略にチャート系もリアル系もおすすめです。
カラシSWの使い方
ここではスローシンキングモデル(SS)とファーストシンキングモデル(FS)の 2タイプの使い方についてご紹介します。2タイプの特徴と状況に合わせて使ってみましょう。
スローシンキングモデル(SS)の使い方
スローシンキングモデル(SS)はトゥイッチにより、表層付近で軽快なドッグウォーク&ダートアクションでターゲットを誘い出すことが可能です。軽いロッドアクションで誰でも簡単に誘うことができます。リトリーブでは、カレントやラインテンションの緩急を受けて絶妙なふらつきのヨタヨタのアクションを起こし、ターゲットの深いバイトを誘います。
ファーストシンキングモデル(FS)の使い方
ファーストシンキングモデル(FS)は、小粒で重量のあるボディで遠方のボイル打ちや、バイブレーションしながら沈下する誘いの「シミーフォール」によってマルチレンジ攻略に最適です。あらゆるリトリーブスピードで、魅惑のスイングアクションを発生します。特にストップ&ゴーが有効な使い方になります。こちらもトゥイッチなどのロッドアクションも可能で、タフなターゲットにアピールします。
カラシSW(FS)のインプレッション
今回は、より広範囲を攻めることができるカラシSW 9g(FS)を使った釣行でのインプレをご紹介いたします!ハクがシャローへ溜まっていた状況下で、他のルアーでは食わせきれない場面での活躍でした。
カラシSWの飛距離
59mmという小型ボディに対して9gという高比重ウエイトなので、フルキャストすると私のタックルでは飛距離は約48mほどでした。このサイズでこの飛距離ならば、オープンエリアでの中距離戦も視野に入ります。安定した飛行姿勢や投げやすさは優秀なルアーであると共に、初心者の方でも無駄な空気抵抗がルアーに掛かりづらいため、少ない力で投げることができると思います。
アクションのつけやすさ
カラシSW(FS)はロッドアクションに対するレスポンスもよく、沈めてからロッドアクションを与えるとイレギュラーなヒラ打ちを発生します。
ほとんど潜らせずにアクションさせれば、引き波や水面直下で動かすことも可能。
トッププラグに反応するもののできらない魚に対し、このルアー1つでナチュラルなフォールやヒラ打ち、スイム姿勢のよいスイミングで食わせることができるのはカラシSWの凄さです。
多彩なアクションと使い所の多さ
ファーストシンキングモデル(FS)はラインテンションを抜くと大きくキレイなシミーフォールをします。水平姿勢のシミーフォールから、固定重心ならではの素早い泳ぎ出しで積極的に食わせられるルアーです。
ただ巻き時のきれいなスイングアクションとフォールを入れるストップ&ゴーでの使用だけで口を使わせてしまいます。
カラシSWは59mmというかなり小さなルアーなので少し大きめのセイゴ~フッコサイズのシーバス狙いにとどまらず、クロダイ、メバルやソイなどを狙う時に使いやすいです。
扱えるタックルも広く、小場所撃ちからオープンエリアの中距離まで対応できます。
カラシSWは釣果を激変させるルアー
カラシSWは、小粒でありながら多彩なアクションとシュチュエーション対応の幅広いルアーです。任意のレンジで、難攻不落のシビアなハクパターンも攻略します。今まで居るのに獲れなかった魚に口を使わせ、あなたのもとに釣果を引き寄せる秘密兵器になるかもしれません。カラシSWを使って釣果を増やしてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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