実売価格2万円台ながら上位機種に引けをとらない性能でコスパに優れる「ラテオシリーズ」。入門者から中級者にはもちろん、上級者のサブロッドとしてもおすすめなラテオがモデルチェンジして登場です。十分すぎる基本性能と快適性が備わっているので、しっかりと使い込めるロッドが欲しい方におすすめです。今回は24ラテオ93M/MH・Kを使ってみたインプレをご紹介します。
24ラテオの特徴
近年のロッド群の中でも埋もれることのないよさがあり、ダイワっぽいシャープ感としなやかさがあります。重さをしっかり乗せてキャストでき、誰でも扱いやすいと感じさせてくれる24ラテオ。ここでは、24ラテオの特徴についてみていきましょう。
さらに振り抜きが鋭くなったブランク
ブランクの細身化と高弾性化に加え、グリップ部分の素管の剛性を大幅にアップしたことで、鋭い振り抜きを実現しています。キャストの飛距離が向上し、低弾道のライナーキャストなどの正確なキャスト性能にもさらに磨きがかかっています。上級者アングラーにもぜひ体感して欲しい部分です。
滑らかな荷重移動を実現するジョイント部
V-JOINTを新たに搭載したことで、滑らかな荷重移動を実現しています。繋がりがよく、あらゆるウエイトのルアーをストレスなくキャストできることで上位機種に迫るロッドになっています。スムーズな荷重移動によってバラしにくいのも魅力であり、高ポイントなところです。
遠投&正確なキャストをサポートするCCグリップ
リアグリップの理想形状と素材を、シーバスフィッシング用に徹底的に追求されています。両サイドにフラット面を設けることで、まっすぐにロッドを振り抜きやすくなっています。また、リング部分の溝の幅と深さを最適化することで、引き手の動作が行いやすく他のモデルでも採用してもいいかもしれません。
細身で手に馴染みやすいリールシート
リールシートをエアセンサースリムフィットにアップデートしています。角がとれ、細身化されたことでさらに手に馴染むようになっています。フィネスゲームのように軽く握る釣りなどの快適性と積極的に動かしていくような釣りでの操作性が向上していています。
前作ラテオ・Rとの搭載テクノロジー比較
前作ラテオ・Rとラテオ・Kモデルの搭載されているテクノロジーを比較しました。
搭載テクノロジーの比較
項目 | ラテオ・Rモデル | ラテオ・Kモデル |
---|---|---|
ブランクス素材 | HVF NANOPLUS | 改良型HVF NANOPLUS |
ブランクス構造 | X45 | X45 |
リールシート | AIR SENSOR SEAT | 改良型AIR SENSOR SEAT |
V-JOINT | – | 〇 |
Kガイド(SiCリング) | 〇 | 〇 |
ブランクス素材やリールシートが改良型に変更され、V-JOINTが新たに追加されたモデルチェンジになります。
24ラテオ93M/MH・Kのスペック
スピニングモデルは16種類、ベイトモデルは5種類が展開されています。様々な釣りスタイルにマッチしてエリアやシーズン毎にセレクトしたり、サブロッドとしても所持していても最高なロッドです。
今回使用したモデルのスペックは下記になります。
アイテム | 全長(m) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | ルアー重量(g) | 適合ラインPE(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
93M/MH | 2.82 | 2 | 146 | 148 | 10-60 | 1-2.5 | 31,000 |
24ラテオ93M/MH・Kのインプレ
水流感度や食い込み性能に優れたしなやかなMパワーのティップと、遠投性、ファイト性能に優れた強いMHパワーのバットを合わせ持つアイテム。10~12㎝前後のルアーを軸としたランカーシーバス狙いに最適とされたモデルの93M/MH・Kを実際に使ってみました。
24ラテオ93M/MH・Kの飛距離と振り抜き感
ラテオシリーズは、しなやかで楽に曲げ込めるロッドという印象が前作からありました。今回の新しくなったラテオを手に取ってみて感じたのは、ロッド全体がかなりシャープになり高弾性化していることです。
シャキッとして振り抜き感がシャープになり、ブレを感じにくくなっているのは間違いありません。程よいマイルドさもあり、安定して投げやすいところでバランスされているのとフルキャストしなくても飛距離が出てくれる印象でした。
24ラテオ93M/MH・Kの操作性
大きめなルアーや重量があるルアーを投げ続けるのに慣れていない方など、少しでも軽いタックルで釣りをしたい方には強い武器になります。
ガイドは安心のステンレスSiCガイドなので、ライン絡みは全く起こらず、超快適に使えています。これまでに1度もライン絡みはありません。
あえて30g〜40g程度のジグを使用してみた感じは、ロッド全体の反発力がアップしたことにより、ワンピッチジャークを主体に高速巻きやハーフピッチジャークなどをコンビネーションさせて、自由自在にジグを動かせます。
24ラテオ93M/MH・Kの感度
ラテオの感度ですが、魚のアタリを感知したり、衝撃を感じ取るという点においては特に不満は感じていません。2万円台ということを考えたら、十分すぎるくらいの感度があると思います。バレやすいセイゴ・フッコサイズもバラすことなくキャッチできたのが印象的でした。
しかし、上級機種にあるような特化したものと比較すると、繊細さという点においては少し劣ると感じます。重量級のルアーを使う分には全く不満はありませんが、やはり使い方によってはマニアックで特化したタイプのロッドの方が有利です。
24ラテオ93M/MH・Kに合わせるリール
【24セルテート4000-CXH】
PE1or1.2+フロロ16〜25LB/このセッティングでシーバスに使用しました。
対応ラインは1号〜2.5号なので、4000あたりがマッチするだろうと思います。ラテオのゴールドの差し色に合わせてリールを選んでみてもいいでしょう。
24ラテオ93M/MH・Kの使いやすいルアー
24ラテオ93M/MH・Kの使いやすいルアーは20g弱〜45gぐらいと感じました。このクラスの大型ミノー等、空気抵抗があるものを、余裕持ってオーバーヘッドで振り抜けます。またジグは42gまでしゃくってみましたが、問題ありません。20g下回ると、ルアーの抵抗にロッドが勝ちすぎている印象です。
スタンダードロッドなのに高コスパ・高性能モデル
最新作のラテオは、スタンダードロッドをワンランク上のレベルに引き上げた高性能モデルです。コスパに優れた人気シリーズですが、実売価格2万円台中盤~後半ほどということを考えると、おすすめできるロッドだと感じています。
モデルチェンジで明らかに軽く・シャープになって、実釣に必要な基本性能という点においては十分すぎるものが手に入ります。正直ここまで進化しているとは思って無くて、いい意味で裏切られたロッドです。よいロッドですので、興味がある方は試してみてください。
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