ヤマガブランクスのアーリーシリーズは、キャスト時のリリースポイントの広さと誰もが軽い力で楽に飛距離を出せるブランク設計、長時間にわたる釣行でも疲労を軽減させる軽さと感度、ヒット後の粘り強い曲がりによる高い追従性がもたらすバラシ低減といった「基本性能」を一切の妥協を許さずに突詰めたモデルです。純国産・自社工場での生産により、さらに高いコストパフォーマンスまでをも追求したアーリー・フォーシーバス97MMHをご紹介します。
アーリー・フォーシーバスの特徴

フォーシーバスの2機種はバット付近まで素直に曲がり、「粘り強い」というのが特徴です。キャストのリリースポイントが広く、軽量ルアーのキャストでもしっかりブランクに重みを乗せることができますので、ストレスなくキャストを続けることできます。
また、その粘りは追従性にも繋がっており、シーバスゲームにおいて永遠の課題でもあるエラ洗いなどによる”バラシ”も軽減しています。
ガイドはSiC-SステンフレームKガイド(Fuji)とリールシートはVSS16(Fuji)を採用しており、デザインもシンプルなのでリールに合わせやすいのが特徴です。
アーリー・フォーシーバスのラインナップ
フォーシーバスの名の通りシーバスゲームにおいては全国のフィールドとオールシーズン対応の2機種になります。
アーリー・フォーシーバス93M
オールシーズン活躍するマルチスタンダードモデル
河川や干潟、港湾部、沖堤など遠投性能が必要なフィールドで活躍する汎用性のあるレングスとパワーに設定。とくに使用頻度の高い7~12cmのミノーが扱いやすく、メタルバイブレーションなど引き抵抗の強いルアーもしっかり操作できます。

【スペック詳細】
■全長:2819mm ■仕舞寸法:1445mm ■自重:147g
■継数:2pcs(逆並継) ■カーボン:94.9%
■ガイド:SiC-SステンフレームKガイド仕様(Fuji)
■リールシート:VSS16(Fuji)
■グリップ寸法:a.390mm / b.505mm
※a.リール装着時のフット位置からグリップエンドまでの長さ / b.ハンドル全長
●推奨ターゲット:シーバス・フラットフィッシュ
●推奨ルアー:各種シーバスルアー(ミノーは目安14cmまで)
●推奨フィールド:河川中流~河口部・港湾部・沖堤防
●適合リール:D社 LT3000~4000C / S社 3000~4000
アーリー・フォーシーバス97MMH
磯や大規模河川のランカーを仕留めるためのパワーモデル
磯やゴロタ場などのハードな釣り場や、大規模河川、水道の太い流れに潜むランカーに挑むための1本。シンキングペンシルの操作感を伝える繊細さと、15cmのミノーをストレスなく振り抜けるシャープさ。ランカーに隙を与えず寄せるバットパワーを持ち合わせています。

【スペック詳細】
■全長:2925mm ■仕舞寸法:1500mm ■自重:156g
■継数:2pcs(逆並継) ■カーボン:94.9%
■ガイド:SiC-SステンフレームKガイド仕様(Fuji)
■リールシート:VSS16(Fuji)
■グリップ寸法:a.390mm / b.505mm
※a.リール装着時のフット位置からグリップエンドまでの長さ / b.ハンドル全長
●推奨ターゲット:シーバス・フラットフィッシュ
●推奨ルアー:各種シーバスルアー(ミノーは目安16cmまで)
●推奨フィールド:大河川等の大場所・潮流場・ゴロタ場・サーフ
●適合リール:D社 LT4000C~5000C / S社 4000~C5000
アーリー・フォーシーバス97MMHを実際に使ってみたインプレ

「ライトな操作感とハイパワー」という相反する性能をバランスよく両立し、飛距離と操作性、そして不意の大物への対応力を高次元でまとめたこのモデル。実際に手に取ってみると、そのブランクスから伝わる張りとしなやかさに、思わず息を呑むはずです。
遠投性能と振り抜け感のよさ

振り抜けの良さは抜群。軽快というよりは「芯のある弾き感」。だが、不快な硬さはなく、むしろ安心してロッドを振り切れる気持ちよさがあります。フルキャスト時のティップの収束は間違いなくお値段以上と感じています。
国産製造の柔軟性と剛性感

主導権を与えずにランカー捕獲が可能で硬いロッドのように感じるが、魚がかかるとよく曲がりバラシを減らせる。MMHのパワー表記で、全体的にはハリがありますが、ディップはMとは思えない程しなやかで追従性が高いです。反面ベリーからバッドはかなり強く、魚を浮かせて寄せる力はかなりのものです。
ルアー挙動と流れを感じる感度

感度も必要十分で、着底、ボトムの地形変化、流れの変化や、シンキングペンシルなどのルアー操作感をしっかり理解する事ができます。特に流れのある大河川では、流速の変化を感じながらドリフトさせる釣りによいです。ティップの「入り」と「戻り」のバランスがよく、軽い入力でもしっかりアクションを与えられるのは、さすがヤマガブランクス。
コスパとパフォーマンスのバランスが素晴らしい一本
ヤマガブランクスのアーリー97MMHは、実際に使ってみて初めてそのよさが伝わってきます。じわじわと信頼が積み重なるタイプのロッドです。最初は「ちょっと硬いかも?」と感じても、釣行を重ねるごとに「ちょうどよかった」と納得できる設計でした。
キャスト、操作性、感度、パワー、どれもが高次元でバランスされており、1本で多様な釣りを成立させたいユーザーには最適な選択肢です。
ハイエンドには劣る部分が他に比べて圧倒的に少ないのではないでしょうか。ぜひ、使ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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