ソレス42Sは、はっきりと大きなアクションの出るスイム性能の高いメインボディに対してロールを抑えてアクションを安定させるスタビライザー、水をしっかりと掴むことではっきりした引き抵抗とレンジキープ力を生み出すカップをヘッド部分に搭載したS字形メバルプラグとなります。今回は、大型メバルに効果的なソレス42Sをご紹介します。
ソレス42Sの開発経緯
スミスはメバルプラグ業界においては老舗メーカーの1つであり、メバペン、ガンシップ、ルナメバルといった多数のメバルプラグがすでにラインナップされています。そこに新たに登場したソレス42Sは、メバル釣りに特化した革新的なルアーでアングラーから高い評価を受けています。
このプラグの開発に着手したきっかけとなっているのが…
・ガンシップ36とガンシップ45の中間を埋めるサイズが欲しい。
・ガンシップのSSモデルより早い沈下速度でより深いレンジを攻めやすくして欲しい。
・ガンシップのSSモデルよりも早い沈下速度を確保した上でのレンジキープ能力とデッドスローリトリーブでもメバルを食わせられるアクションが出して欲しい。
上記の3項目をクリアすることを目標に開発されたプラグのようです。
ソレス42Sの基本スペックと特徴
LENGTH | 42mm |
WEIGHT | 3.8g |
TYPE | シンキング |
HOOK | #14 |
PRICE | ¥1,400+税 |
ソレス42Sの特徴① メインボディ
リップレスのルアーでありながら、レスポンス良くはっきりとしたスイムアクションが出るようにスイム時の水の当たり方、抜け方を徹底的にテストしたメインボディ。
20〜100㎝付近のレンジでのコントールを容易にできるようにボディ内の空気室とウェイトの配置、量を絶妙な設定となるように製作されたメバル専用ルアーです。幅広いリトリーブ速度、ライン角度に対応し限りなく水平姿勢に近い状態で泳ぎます。
ソレス42Sの特徴② ヘッド部スタビライザー
ヘッド部分にトサカのようなスタビライザーを設けて、ボディ左右方向からの水を受けさせることによりロールアクションを抑制。安定したS字アクションを生み出します。
ソレス42Sの特徴③ ヘッド部カップ
ヘッド部分のスタビライザーの根元に水を受けるカップを搭載。このカップがリップのような効果を発揮し、リップレスのルアーでありながらリップ付きのルアーのような抜群のレンジキープ感とアングラー側への絶妙なリトリーブ時の引き抵抗を獲得しています。
スミスのカラーラインナップ
ソレス42Sのカラーラインナップは、メバルに強い全13色展開となっています。ベイトがカタクチイワシのような小魚の場合に使うフラッシング系のホロ張りのカラーや、アミを捕食している時に効くクリアにラメが入ったカラーなど多くあります。
メバリングでは、カラーを変えた途端にアタリが爆増することもあるので、カラーのパターンはいくつか持っておくことをおすすめします。
ソレス42Sの使い方とアクション
リップレスでありながら、本当にただ巻くだけで滑らかなS字スラロームが出せる。その理由は、頭部にあるスタビライザーと絶妙にへこみを設けたカップのおかげ。水を受けて流すバランスは抜群なプラグです。
スローにただ巻き
基本はただ巻き。リップレスながらもレスポンスがよく、はっきりとしたスイムアクションを持つメインボディです。幅広いリトリーブ速度、ロッドポジションやライン角度に対応して水平姿勢で泳ぐことが可能です。
キャスト後に任意の深さまで沈め、その後は秒速30~40cm(2000番クラスのリールで約2秒に1回転のスピード)でリトリーブすると、目的の深さを維持しながら漂うようなS字アクションを演出することができます。これにより、アングラーはより精密にルアーをコントロールし、ターゲットへのアプローチを最適化することが可能になります。
ファットボディを活かすデジ巻き
リール半回転分くらいハンドルを素早く巻いて止めるのをリズムよく繰り返す巻き方をデジ巻き。要するにロッドを動かさずにハンドルの巻きだけでトゥイッチするイメージで行う使い方です。
ハンドル半回転を4回、デジ巻きしてから4秒くらいストップさせるようにしています。デジ巻きすると狭めの幅で平打ちしながらアクションします。リアクション要素でメリハリをつけた攻略ができる使い方です。
レンジ調整のポイント
ソレス42sは既存のメバルプラグでは意外とやりにくい絶妙な中層レンジが攻略可能です。レンジ調整のポイントは、フォールスピードの把握と着水後のカウントをしっかり取ることです。一定速度のリーリングとロッドポジションにより、キレイに狙いの層を攻略できます。
ソレス42Sを実際に使ってみたインプレ
実際に使用して体感したインプレは、飛距離とレンジキープ能力のバランス、大型メバルが好む適度な水押しとアクション、浮遊感が出せるシンペンはソレス42Sだけということです。メバル専用ルアーとしての優れたポイントを知ってみましょう。
ソレス42Sの飛距離
ソレス42Sの飛距離は、簡易計測で約40m程となります。ファットボディでここまでの飛距離をカバーし、50センチ以深のレンジを水平姿勢でゆっくり引いて来れるプラグはそうそう無いと思います。
40メートル以上の飛距離が出るシンペンは沈み過ぎたり、50センチ以深をレンジキープさせようと思ったらかなりリトリーブスピードに気を使わないといけなくなります。ソレス42Sは、大型メバルと戦える飛距離とレンジコントロール性を確保しているルアーです。
ソレス42Sのレンジキープ力で大型メバルを極める
水面との距離があまりなく、低い足場で引いて来た場合にソレス42Sは約20㎝〜100㎝程まではアングラーが任意で設定したレンジを限りなくキープして引いてくる事ができます。そのレンジキープ能力の高さは足場の高い場所や横風等を受ける場合であっても不用意に浮き上がるような事はなく安定したS字アクションをキープさせる事が可能です。
ロッドポジションや風、潮の速さとかでもその都度アングラー側でのコントールが必要となるのですが、水面直下20cm〜100cmくらいまで、その時の大型メバルの目線に合わせて設定したレンジをキープさせながらフワーッと漂うようなアクションで見せる事ができます。
操作性のよいシンキングペンシル
ソレス42Sはこの手のスラローム系プラグらしからぬ引き抵抗がある事です。ヘッド部分のカップ、ずんぐりむっくりなファットボディ、そしてS字スラローム軌道アクションが抵抗感となり自身が今どこでルアーを操作しているかが、よりクリアになるルアーです。フワフワとした抜け感のあるアクションは、大型メバルを捕らえる完成度の高いルアーといえます。
大型メバルを引き出すソレス42S
より警戒心の強くなる大型メバルや産卵を迎えてエサを求めて動き回る行動が少なくなり、ストラクチャーに身を潜めてじっとしているメバルに対しても効果的にアプローチするソレス42S。
小魚からアミ、ミミイカのようなベイトまで捕食している個体に有効なファットボディとカラーラインナップがあります。
ジグ単では難しい遠くのレンジキープ力に長けたソレス42Sは、プラグならではの飛距離やアピール力が付加価値として付いてくるのでぜひとも試してみてほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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