アピアのパンチラインシリーズは、スタンダードシンキングペンシルとして発売されてから今日まで売れ続け定番ルアーとなっています。その理由の一つに、ルアーのサイズと使用状況によって使い分けが可能なことが挙げられます。誰が使っても扱いやすく、アジャストできる場面も多いシンキングペンシルのパンチライン。今回は、使い分けと使用感についてご紹介します。
スタンダードでわかりやすいシンキングペンシル

苦手意識のある方も多い印象のあるシンキングペンシル。パンチラインは、独特なヘッド形状が水流の抵抗を受けやすくさせる特徴があるルアーです。ドリフトで流し込みたい時やフォールで喰わせたいなどの様々な使い方にも応えるほど、汎用性の高さが強みです。
パンチラインのラインナップと使い分け方

パンチラインシリーズは、45㎜〜130㎜まで幅広くラインナップされています。人気のメバルプラッキングゲーム〜大型サイズは磯やサーフなどでも対応し、ヒラスズキやヒラメや青物まで狙えるシンキングペンシルです。ここではライトゲームを除いたシーバス全7種類のご紹介です。
パンチラインカービィ70SS
[全長] 70mm [重量] 11g [タイプ] スローシンキング
[アクション] S字スラローム+ローリングフォール
[フック] #8×2pcs
[本体価格] ¥1,580(税込価格:¥1,738)

- シリーズ中で最もスロー域を得意とし、遅い水平姿勢フォールを実現
- 周囲の流れに敏感に反応する高感度ボディ
- シャロー帯でのドリフト、明暗部流し込み、ピン攻略など、ハイプレッシャーフィールドで有効な小技を効かせたメソッドに対応可能
- 小場所や厳冬期での偏食しているシーバスに効果的
パンチライン80
[全長] 80mm [重量] 13g [タイプ] シンキング
[アクション] S字スラローム+ローリングフォール
[フック] #6×2pcs
[本体価格] ¥1,600(税込価格:¥1,760)

- シリーズの中で、最もスタンダードなシンキングペンシル。
- 浅い水深でもゆっくりとしたS字アクション・フォールをじっくりと見せることが可能であるため、ウェーディングゲームでの使用頻度も高い。
- 得意な場面を一つ挙げれば、特にシャロー域における込み潮時。下げ潮に比べて流れが緩くなる傾向がある為、ルアーの挙動や潮流の変化を手元へと明確に伝えてくれる80のレスポンスはゲームを組み立てる上で有効である。
- 水深3m以浅のシャローを中心に、表層~低層域の魚へのアプローチに。
パンチラインマッスル80
[全長] 80mm [重量] 16g [タイプ] ファストシンキング
[アクション] S字スラローム+ローリングフォール
[フック] #6×2pcs
[本体価格] ¥1,600(税込価格:¥1,760)

パンチライン80に3gのウェイトアップチューンを施し、より飛距離・遊泳力を高めたモデル。強風下における橋脚絡みの吹き返し、風が抜ける干潟などでのキャスタビリティーを追求すると同時に、風に煽られにくい事でアキュラシーも向上。不利な条件でもピンポイントの釣りが展開できる。また、下げ潮時の速い流れにも浮き上がり難く、レンジキープ力に優れているためにテンポの良い釣りを行う事が可能。
- レンジをパンチライン80より入れたい時に使う
- パンチライン80に3gのウェイトアップチューンを施し、より飛距離・遊泳力を高めたモデル。
- 強風下における橋脚絡みの吹き返し、風が抜ける干潟などでのキャスタビリティーを追求すると同時に、風に煽られにくい事でアキュラシーも向上。
- 不利な条件でもピンポイントの釣りが展開できる。また、下げ潮時の速い流れにも浮き上がり難く、レンジキープ力に優れているためにテンポのよい釣りを行う事が可能。
パンチライン95
[全長] 95mm [重量] 20g [タイプ] シンキング
[アクション] S字スラローム+ローリングフォール
[フック] #4×2pcs
[本体価格] ¥1,750(税込価格:¥1,925)

- 95㎜と一回り大きくする事でよりアピール度が増し、ボディの面積が増えた事でフォール時に放つフラッシング効果も高くなっている。
- 視認性の低い場面でカラーの効果が現れやすく、増水時の濁りやナイトゲームでも効果的なシルエットである。
- 沈下速度はオリジナルの80とほぼ同じである為、使用感はそのままでベイトサイズに合わせて使い分けができるという特徴がある。
パンチラインマッスル95
[全長] 95mm [重量] 28g [タイプ] ファストシンキング
[アクション] S字スラローム+ローリングフォール
[フック] #4×2pcs
[本体価格] ¥1,750(税込価格:¥1,925)

- ウェイトアップで飛距離は当然ながら、比較的足場の高いゲームが多い磯や防波堤などでも水平フォールの姿勢を維持できるようなウェイト配分となっており、ステイさせて食わせる事が可能。
- 激流ディープやサラシの中における操作性も高いが、通常のミノーではターゲットまで届かないような状況、例えば河川やサーフなどで見られる遠投必須の場合なども含め、場面を問わずに使用する事もできる。
パンチラインスリム90
[全長] 90mm [重量] 12g [タイプ] シンキング
[アクション] S字タイトスラローム+ローリングフォール
[フック] #10×2pcs
[本体価格] ¥1,600(税込価格:¥1,760)

- ベイトは居るもののサイズが小さい時、盛んにボイルを繰り返すもパターンにハマらない時はスリムが功を奏す事も多い。
- 表層系のマイクロベイトパターンやバチパターンなどに対応すべく、振幅の小さなロールアクションを持たせている。
- フォール速度は無負荷で約3.5秒/1mほどに設定。これにより底層を泳ぐターゲットも落ちてくるルアーに対して反応しやすく、食わせの間を多く作る事ができる。
パンチライン130
[全長] 130mm [重量] 36g [タイプ] シンキング
[アクション] S字スラローム+ローリングフォール
[フック] #2×2pcs
[本体価格] ¥1,980(税込価格:¥2,178)

- 強風下でも負けない飛距離が必要なサーフゲームや、サラシの中で存在感が必要になる磯のヒラスズキ。
- シチュエーションによって強度も求められる、青物のキャスティングゲームまでをカバー。
- ルアーの存在感を感じられるヘッド形状は、遠投が必要な場面や荒れた状況であるほど効果を体感。巻いて食わす・止めて食わす・フォールで食わすなど、シンキングペンシルが持つ幅広いメソッドでターゲットを攻略可能。
- デイゲームが主体のサーフ・磯を考慮し、日中向きのカラーを中心にラインナップ。大型対応にフックチューンも可能な2フックシステム・HEAVY DUTYな貫通ワイヤーシステムを採用。
パンチラインシリーズの使い方
パンチラインのヘッド部分が輪切りしたように切り立っているため、シンペンの中でも巻き抵抗があり、使いやすいルアーとなっています。また、S字スラロームのアピール力とシミーフォールで縦横の釣りが可能です。
ノーマルタイプに比べ、マッスルタイプは飛距離がでますが沈下速度が速いため、シンペンの操作に慣れていないと根がかりする可能性があります。
また、リトリーブも速くしないといけなくなるため、流れに乗せたドリフトがやや難しいです。流れの強弱を鑑みながらのセレクトを意識しましょう。
ただ巻き

シンキングペンシルの中でも、水の抵抗を感じやすいフラットなヘッド形状のパンチライン。ダウンに入った時、フラットな面がより水の抵抗を受けるので、さらにスローリトリーブすることができます。
ノーマルとマッスルでレンジの使い分けを行い、ただ巻き一つでレンジとスピードを考慮しながら攻略していくことができます。また幅広いスピード域にも対応しているため、デイゲームでの使用もおすすめです。
ドリフト

パンチラインシリーズはウェイトによる使い分けで、通常レンジ〜ボトムドリフトまで流しながらのレンジコントロールもしやすいシンキングペンシルです。S字スラロームからローリングメインのアクションになるので食わせやすい側面があります。
またアップではノーマルを、ダウンではマッスルを使うことでコントロール性をしやすくすることも可能です。
フォールを活かす

パンチラインはフォールを入れると綺麗なローリングアクションをしながら沈んで行きます。ストップ&ゴーで止めた時にフォールを織り交ぜる使い方が効果的です。または、リフト&フォールでより幅広くサーチすることも可能です。
実際にパンチラインシリーズを使ってみたインプレ

パンチラインシリーズの飛距離

パンチラインシリーズは40〜50m程度の飛距離、マッスルタイプになると60〜70m後半程度の飛距離になる感じです。ぶっ飛びといったイメージはなく、スタンダードでトータルなバランスを意識させるシンキングペンシルです。
ややフロント重心のウェイト配分にあり、水平姿勢やアクションを殺さない設定となっていると考えられます。近距離~中距離キャスティングで風の有無に関係なく精度が安定するという点が見られるルアーです。
わかりやすい抵抗感

誰が使ってもわかりやすい引き抵抗感があるパンチラインシリーズは、操作性にも大きく寄与したルアーです。潮流を探す・読むことが容易なパンチラインは先発でもフォローでも活躍します。特に難しいことをしなくても釣果の得やすいルアーですので、初心者アングラーにもおすすめです。
状況にアジャストできるラインナップ

ベイトによる選択、飛距離やレンジによる選択、スピード域による選択、アクションの強弱や波動での選択も可能なパンチラインシリーズ。アングラーの選択肢と状況に幅広く対応するのでよく行くフィールドにマッチしたパンチラインがあるはずです。
- パンチラインカーヴィ70SS→春先のマイクロ
- パンチライン80・90(マッスル含む)→初夏〜秋まで使用
- パンチライン130→大型ベイトや大場所
- パンチライン90スリム→エンピツサヨリや底バチ、厳冬期使用
シンペンが苦手なアングラーの強い味方になるルアー

S字スラロームとローリングフォールでターゲットを魅了し、ウエイトラインナップの豊富さで様々なフィールドを攻略。デイ&ナイトゲームまで対応するスピード域、スローリトリーブでもS字アクションする。また、ヒラメにも効果があり、サーフはもちろん磯ヒラメにも実績があるパンチライン。
タックルボックスへ多く補強してみてはいかがでしょうか。最後までお読み頂きありがとうございました。
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