首元にくっきり存在感を放つ「エリマキリップ」が、純粋なシャローレンジミノーとは一線を画す特徴的な部分です。一般的なリップの役割はルアーの動きを生み出すことですが、フリルドスイマーのリップはルアーの動きを抑えるためのもの、エリマキリップのブレーキ効果による深度変化の少ない浅いスイムレンジを攻略可能としています。今回は、ポジドライブガレージ「フリルドスイマー95F」を徹底インプレ。唯一無二のリップ構造が生む生命感と、飛距離・レンジ性能を詳しく解説します。
フリルドスイマーは基本性能の高いルアー

2025年3月についに製品化されたフリルドスイマー95Fは、その独特なフォルムをそのままに強烈な個性を放っています。このリップがただのデザインではなく、水流を巧みに受け流し「ブレーキ効果」によって安定したレンジコントロールとアクションを実現しています。
つまり、狙った水深から下がらずにしっかりルアーを見せ続けられます。そして、風や潮流などの水面や水中の変化をセンサーのように伝えてくれることで、自然とアングラーに水中の状況を教えてくれるシーバスルアーです。
フリルドスイマーのスペックとラインナップ

フリルドスイマーは3サイズがラインナップ。115Fが発売されたのが2015年、後を追うように2018年に発売された75F、2025年発売の95Fとなっています。
フリルドスイマー75F

フリルドスイマー75Fは春先にありがちなアミやバチ等の虫系や甲殻類パターン、更にはほぼ全国共通となるハクパターンにも対応できるサイズ。ベイトが小さい時期に効果的なサイズといえるでしょう。
項目 | スペック |
---|---|
サイズ | 75mm |
重さ | 9g |
タイプ | フローティング(浮き) |
フック仕様 | #5 × 2 |
リング | #4 |
レンジ | 約10〜40cm |
フリルドスイマー95F

今回新たに仲間入りした95Fは、通年全国のフィールドで活躍すること間違いなし!春先からライトなタックルで使用できるフローティングミノーです。75Fとの水押しの違いや状況に合わせて使い分けも可能です。
項目 | スペック |
---|---|
サイズ | 95mm |
重さ | 13g |
タイプ | フローティング(浮き) |
フック仕様 | #6 × 2 |
リング | #3 |
レンジ | 約10〜30cm |
フリルドスイマー115F

フリルドスイマーのスタンダードモデル。立ち上がりを補助した綿密な設計によるマグネット式重心移動構造を内蔵しているシャローランナーミノー。他社シャローランナーと比べても色褪せない基本性能のよいシーバスルアー。定番のイナッコ、トウゴロウ・カタクチイワシにも合わせやすいサイズ感で、活躍の場を選びません。
項目 | スペック |
---|---|
サイズ | 115mm |
重さ | 16g |
タイプ | フローティング(浮き) |
フック仕様 | #4 × 2 |
リング | #4 |
レンジ | 約10〜50cm |
フリルドスイマー95Fのカラーラインナップ

カラーラインナップは9色展開しており、他のメーカーにはない派手目のアピール力があるものが多いです。ロール主体でのアクションが得意なルアーにとって、ターゲットからのリアクションも取りやすいカラーになります。
フリルドスイマーの使い方

フリルドスイマーは特徴的な見た目とは裏腹に、クセが少ないシャローランナー。アングラーの引き出し次第では、爆発力が期待できるポテンシャルを持っているルアーです。サイズ展開でより活躍すること間違いありません。ここでは基本的な使い方を見ていきましょう。
水圧を感じながらただ巻き

フリルドスイマーの基本となるただ巻き。動きが破綻しづらい特性を持つため、リトリーブ速度を上下させても安定したアクションを見せてくれることでしょう。意外とリトリーブ幅も広くデッドスローからミディアムリトリーブまで特にアクションバランスを崩さず泳ぎ切ることができます。
キレイに泳ぐルアーだからこそジャークが活きる

どうしてもシャローレンジを引くルアーなので、ダートといっても無闇な激しいジャークは困難です。『スイッ、スイッ』と二回緩めに動かしてポーズ。といった使い方が無難で、ポーズの際はラインスラッグが出過ぎない様に引いたロッドをそのまま止めておくとミスバイトが減るでしょう。
軽いトゥイッチアクションで喰わせの魔を

リトリーブだけでも水面直下を弱々しく漂う生命感を演出できますが、そこにほんの少し竿先でアクションを加えると、ヒラ打ち気味に揺らめく。その瞬間、「逃げ惑う小魚」の錯覚を魚に与え、シーバスが堪えきれずバイトしてくるのです。
特にナイトゲームの明暗部や、流れのヨレに差し掛かったときに軽くトゥイッチを入れると、ただ通すだけでは反応しなかった魚が急に食ってくる場面が多発します。
ポイントは強く弾かず、“チョン”と小さく入力するだけ。これでナチュラルさを保ちながら食わせの間を演出できます。
実戦的な“フィール”も想像以上によい95サイズ

実際に河川で投げ込んでみて、印象的だったのは派手に動かさなくても魚に気づかれ、口を使わせる。その結果、ショートバイトが減り、フッキング率が高いのも好印象でした。
フリルドスイマー95Fの飛距離

フリルドスイマーは、全サイズしっかりとした投げごたえ。気持ちよく飛び、飛距離もそこそこ出て安定した飛行姿勢がある印象です。95Fに関しては、平均50m中盤の飛距離がでます。
シンプルな構造のマグネット式の重心移動で機能も非常にスムーズであり、比較的ライトなロッドからキャストが可能で、硬めのロッドでも普通にキャストできます。
これが実釣でのストレスを大幅に減らし、集中力を最後まで保つことに寄与してくれます。投げて、泳がせて、手元に返ってくる一連のリズムが気持ちよいシーバスルアーです。
流れに乗せやすくレンジコントロールがしやすい

実際にキャストしリトリーブしてみると、レンジは水面直下10〜30cm前後をキープ。スローリトリーブでは、ほとんどルアーが泳いでいないかのような弱々しい揺らめき。それがまるで「今にも力尽きそうな小魚」のように演出され、プレッシャーの高い魚に口を使わせる大きな武器となります。
一方でリトリーブスピードを上げると、リップがしっかりと水を噛み、左右に振り幅を抑えたタイトなロールアクションに変化。波動は強すぎず、それでいて確かな存在感を放つため、デイゲームでもナイトゲームでも状況を選ばず使える懐の深さがあります。
特にナイトゲームのシーバスではダウンクロスに投げて流れに漂わせると、リップが水を受けながら自然に流され、ルアーが勝手に生命感を演出してくれます。ルアーがしっかりと生き物のような気配をまとって泳ぐ。その生命感に魚が耐えられず、吸い込むバイトが多発するのです。
派手すぎないアクションで他のシャローランナーに引けを取らない

襟巻き型のリップといい形こそ斬新だが、基本性能は高い。フリルドスイマーのスイムアクションは、ブレーキによってロール主体のアクション。
流れが効いているエリアでは同調して目視できないほどの控えめなアクションを持っています。同時に暴れすぎない・流れに強いという強みを手にし、強い流れにおいても動きが破綻せずに泳ぐことが可能なルアーです。
スローリトリーブでは、ほとんどルアーが泳いでいないかのような弱々しい揺らめき。それがまるで「今にも力尽きそうな小魚」のように演出され、プレッシャーの高い魚に口を使わせる大きな武器となります。
このルアーは独特なリップが水を受け流すことで微妙な乱流を生み、アクションのリズムに“揺らぎ”を加えます。
この“揺らぎ”こそが食わせのトリガーとなり、ただ通すだけでも魚に「自然に弱ったベイト」を錯覚させるのです。特にスレた個体や、警戒心の強いビッグフィッシュに対しては、この微妙なニュアンスの差が大きな釣果の差につながります。
まとめに
フリルドスイマーは誰が使っても確かなレンジコントロール性、エリマキリップによるアクションと水押しはアングラーにとって武器になります。ストレスのないキャスタビリティも基本性能のよいルアーには欠かせません。ルアーバランスと他にはない構造でランカーハントできるフローティングミノーとなっています。
- サイズ感: 95mm、通年扱いやすい万能サイズ
- レンジ: 水面直下10〜30cm前後を攻略
- アクション: 弱々しい揺らめき+タイトなロール
- 特徴: 独特なリップ構造による独自の波動
- おすすめシーン: 河川、干潟
水面直下を、まるで生きたベイトのように演出できるルアーはそう多くありません。フリルドスイマー95Fは、アングラーに「信じて投げ続けられる理由」を与えてくれる一本です。
次の釣行で、ぜひあなたのボックスに加えてみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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