スイッチヒッターは昼でも夜でも関係なくシーバスが釣れるルアーです。非常によく飛ぶスイッチヒッターは、サーフでも河口でも港湾部でも使い所を選ばずに広範囲を攻めることがで可能です。多彩なサイズとカラー展開でベイトパターンもほとんど選びません。ただ巻きメインで誰でも扱え、シンキングペンシルが苦手の方でも釣果が出しやすい『スイッチヒッター』をご紹介します。
スイッチヒッターは往年の大人気ルアー
小沼正弥氏が監修したスイッチヒッターは、河川やサーフ・磯・干潟などのシャローエリアや水面直下を簡単に攻略できるデイ&ナイト対応シンキング&スイミングペンシルです。
ジグ並みに飛距離が出るので、ミノーでは届かない遠くのボイルも射程範囲に収められます。また、飛行姿勢もよく初心者の方でもキャストしやすいです。
コノシロ・落ち鮎・イワシ・イナッコ・ハタハタ等様々なパターンに対応します。アクションは流れに敏感かつ不規則なスラロームアクションで、ただ巻き一つで食わせの間も作れます。
スイッチヒッターのラインナップ
圧倒的な飛距離が特徴のシンキングペンシルです。向かい風や横風、爆風時にも風の抵抗を受けづらく、遠投性能が抜群です。水面直下やシャローエリアを昼夜問わず攻略することが可能で、ベイトサイズや季節ごとにアジャストしやすいラインナップとなっています。
最初のスイッチヒッターとしてや、シーズン通してのおすすめは85サイズです。汎用性がとても高く、飛距離も抜群に出ます。
スイッチヒッター65S
アイテム | タイプ | サイズ (mm) | 自重 (g) | 有効レンジ (cm) | アクション | 飛距離(m) | フック | メーカー希望 本体価格(円) |
65S | シンキング | 65 | 13.4 | 約20〜80 | 不規則スラローム | 最大67.0 平均65.7 | #10 | 1750 |
スイッチヒッター65Sは見た目通りベイトが小さい時に活躍してくれます。浮き上がりもよくマイクロベイトの季節で重要なスローな攻め方が可能です。
また、シルエットが小さいながらもアクションを引き出すためにボーン素材を採用しています。
デイゲームでスイッチヒッター65Sをトップウォーター的に使用することも可能です。
スイッチヒッター85SーLV
アイテム | タイプ | サイズ (mm) | 自重 (g) | 有効レンジ (cm) | アクション | 飛距離 (m) | フック | メーカー希望 本体価格 (円) |
85SーLV | シンキング | 85 | 13.3 | 約5〜50 | ワイドスラローム | 最大56.5 平均 54.9 | #6 | 1900 |
スイッチヒッター85S-LVは、軽くなっているので飛距離は85Sと比べて落ちてしまいますが、魚に見切られにくいアクションを重点に開発されています。
ウェーディングゲームやナイトゲームなどで表層をスローに通したい時にはスイッチヒッター85S-LVがよいです。LVはライトバージョンの略称で、通常の85Sより6gほど軽量でフォールスピードが遅いので表層を攻めやすいです。
シンキングペンシルはどちらかというと尻下がりなモノが多いですが、この85S-LVは水平姿勢なのが特徴です。
S字の幅がただ巻きひとつで毎回違い、さらに魚に見切られにくい特性があります。
スイッチヒッター85S
アイテム | タイプ | サイズ (mm) | 自重 (g) | 有効レンジ (cm) | アクション | 飛距離(m) | フック | メーカー希望 本体価格 (円) |
85S | シンキング | 85 | 20 | 約20〜100 | 不規則スラローム | 最大 72.5 平均 70.6 | #6 | 1900 |
スイッチヒッター85Sは、飛距離と流れの強い場所でも使えるルアーです。河口での下げ潮による強い流れでも水面を飛び出さず、安定したバランスのルアーになります。
春夏秋冬どのシーズンでも活躍し河川、河口、中流域、磯、干潟、サーフ等どこでも使用できます。
標準的なルアーサイズの85mmというサイズを選択されているため大人気なルアーになっています。
スイッチヒッター85S レーザーインパクト
アイテム | サイズ | 標準自重(g) | 有効レンジ(m) | タイプ | 当社テスト飛距離(m) | 標準装備フック |
モアザンスイッチヒッター85S-LI | 85 | 20.2 | 約0.2~約1 | シンキング | Max : 72.5/Ave : 70.6 | #6トレブル |
このスイッチヒッターレーザーインパクトは、ローリングアクションとテールスライドアクションに加えて、喰わせの間をルアーがつくってくれます。
スイッチヒッターとの違いは、自重が0.2g重たくなっている点です。この0.2gはレーザーインパクトを搭載したことによる重さです。
レーザーインパクトとは、3Dマルチ反射構造によって、イワシなどと同じくらいのキラキラとした光を反射してくれます。これによって昼夜問わず、わずかな光でも反射してくれるアピール力抜群のスイッチヒッターになっています。
スイッチヒッターDH
アイテム | サイズ (mm) | 自重 (g) | フック | メーカー希望 本体価格 (円) |
76S | 76 | 20.5 | #6 | 1800 |
97S | 97 | 29.5 | #4 | 1900 |
スイッチヒッターDHのコンセプトは「とにかく飛ばす」です。
大河川や一級河川の河口、サーフ、干潟で釣りをしているとルアーの射程範囲よりもさらに沖側で鳥山やライズしている時があります。もう少しで届くのに…。という場面のためにメタルジグ並みに飛ぶスイッチヒッターDHが開発されました。
狙うレンジが浅く、遠浅のポイントでも使えるのでかなりの武器になるルアーです。
サイズも2種類を展開しており、ベイトサイズに合わせて選ぶことも可能です。
スイッチヒッター105S
アイテム | タイプ | サイズ (mm) | 自重 (g) | 有効レンジ | アクション | 飛距離(m) | フック | メーカー希望 本体価格 (円) |
105S | シンキング | 105 | 21.2 | 約20〜80 | ワイドスラローム | 最大 77.0 平均 74.0 | #4 | 2180 |
スイッチヒッター105Sは、流れに強いルアーで他のスイッチヒッターがアユやイワシ系を捕食している状況で活躍してくれるのに対して、この105Sはベイトがボラなど太めのベイトが捕食されている時に活躍してくれます。
105mmなのにシルエットが若干太くできているので、魚を寄せるパワーも強く、オープンエリアで有効です。
重心移動システムは飛距離と立ち上がりを兼ね備えた「MAGLOCK+Rシステム」が搭載されているので、飛距離を稼ぐことができます。
さらに、S字の幅が不規則に入るので魚がバイトしてくるチャンスが非常に多いです。
スイッチヒッター120S+R
アイテム | タイプ | サイズ (mm) | 自重 (g) | 有効レンジ (cm) | アクション | 飛距離(m) | フック | メーカー希望 本体価格 (円) |
120S+R | シンキング | 120 | 30 | 約20〜80 | デットスロー〜ミディアム | 最大 82.0 平均 79.7 | #6 | 2350 |
スイッチヒッター120S+Rには3フックを採用しましたが、シンキングペンシルはリップが無いので3フックだとアクションを引き出しにくいです。
そこで、この120S+Rは横アイを採用することによって、S字アクションを引き出すことに成功しました。
ABS素材ではなく浮力の高いボーン素材を採用することによって、浮き上がりつつ横にスライドしながら浮く喰わせの間を作り出すことができたモデルです。
こちらも105S同様に飛距離と立ち上がりを兼ね備えた「MAGLOCK+Rシステム」搭載しています。
スイッチヒッターの使い方
スイッチヒッターの操作方法は、昼夜に関係なくスローリトリーブのタダ巻きのみ。プレッシャーが高い激戦区のフィールドで使用する時は、ダウンクロスではなくアップストリームキャストを推奨しています。流されてくる小魚がシーバスの斜め前に現れるようなイメージでトレースさせるのがコツになります。
基本はただ巻きのスラロームアクション
スイッチヒッターは流れに敏感かつ不規則なスラロームアクションで、流れなどに当たるとそれを明確に手元に伝えてくれる感度がとてもよいルアーです。
規則正しくスラロームしてるのに流れの変化などでバランスを崩します。
この不規則な動きが生命感を演出し、警戒させることなくバイトに持ち込むことができます。
特にロッドアクションを付けなくても抵抗感があり、タダ巻きだけでOKなところも初心者の方におすすめです。
巻きスピードはLoギアリールでハンドル一秒一回転程度のリトリーブを開発者の小沼正弥プロは推奨しています。
よりスローに誘う時は弱ったアクションのリフト&フォール
スローに誘えるリフト&フォールは、光量が少ない時や濁りが入った時、ターゲットのレンジが下がっている時などに効果的です。
スイッチヒッターは、フォール中も小さく震えながらフォールするのでスローにアピールすることができます。
弱ったベイトの演出が可能で、他の早い動きに反応しない時に有効な使い方になります。
ルアーサイズと自重を使い分け
小沼正弥プロがスイッチヒッターに求めたのは「飛んで、良く泳いで、流れに強いシンキングペンシル」でした。
現在、スイッチヒッターのサイズ展開はスイッチヒッターDHを含めると7タイプありますが、使い分け方はベイトと飛距離です。
反射的に誘う時はトップで逃げ惑うベイトを演出
スイッチヒッターは、竿を立てながら流れよりも早く巻いてアクションさせるとシンキングペンシルですが、トップウォーター的に使用することができます。
特にスイッチヒッター65Sが、ラインナップの中で一番扱いやすく自重があるため弾かれにくいと感じました。
スイッチヒッターのインプレッション
長きに渡り人気を誇っている定番ルアーとなったスイッチヒッターは、初場所やオープンエリアのサーチに使用することが多いです。遠征するにもタックルBOXへ忍ばせておくのもよいと思います。発売されてから今も大事に使っています。
釣り人を選ばずに、数多くのシーバスを釣らせてくれるスイッチヒッターの凄さや素晴らしさを改めて感じました。
食わせの間を作るアクション
操作性が簡単なスイッチヒッターですが、潮の流れにぶつかったりするとバランスを崩し、シーバスに食わせの“間”も演出してくれます。最初のシンペンに不安な方でも、極めてオートマチックに釣ることができます。
スイッチヒッターは若干ボディが倒れこむような、ヒラリヒラリとした動きで不規則的なテールスライドアクションで流れに対しレスポンスがよいです。
圧倒的な飛距離
スイッチヒッターはリップがないため空気抵抗を受けにくく質量があるため、ミノー等に対し飛距離を出すことができます。その飛距離はもはやメタルジグに匹敵し広範囲を手早く探る事ができます。
スイッチヒッターは、「飛距離」という要素に重点を置き開発されたため、圧倒的な飛距離を叩き出すセッティングになっています。
概ねメーカー記載のアベレージ通りの飛距離は、大型河川などの飛距離が重要なシチュエーションで大活躍します。シーバスアングラーの強い味方です。
引き抵抗があるシンキングペンシル
スイッチヒッターの引き抵抗はシンペンとしてはずっしりしており、ルアーが左右にテールを振る動きが明快に伝わってきます。
シンキングペンシルというよりミノーを使用しているイメージで操作できる感覚です。また、フォールでは細かなローリングフォールをしフォールで誘うこともできます。
レンジの幅が広く探れる
一定潜行レンジを泳がせる事ができるミノーに対し、シンキングペンシルは潜行レンジを表層~深場と調整する事ができます。ウェイトは固定重心のものが多く、比較的比重が高く設定されています。
スイッチヒッターもリトリーブすることで浮き上がり、巻きの強弱やカウントで十分に沈めてから巻き始めたりと泳がせるレンジを自由自在に変える事がしやすいです。
このため、スイッチヒッターだけで広範囲を表層~深場まで探る事ができるメリットがあります。ロッドワークを合わせて使うとさらにレンジコントロールしやすいです。
オープンエリアのサーチに強い
スイッチヒッターは他のルアーでは届かないところにルアーを送り込むことができるため、引いてこれる距離が長いのでシーバスからのコンタクトを得やすいです。
また、先述したようにレンジコントロールしやすいので、デイやナイトにかかわらず広範囲のサーチベイトとして使用できるメリットがあります。
スイッチヒッターは釣れるルアー
スイッチヒッターは、昼でも夜でも場所を選ばずに使用できるシーバス用ルアーです。初心者からベテランアングラーまで楽しめるルアーであり、オートマチックな釣り以外の使い方までできます。
非常に良く飛ぶルアーであり、広範囲を攻めることができ、ベイトパターンも選びません。まさにスイッチヒッター的な使い方ができるルアーを活用し、シーバスを狙っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント