ゲンマシリーズは、ランカーハンターである久保田剛之氏プロデュースの秘蔵シンペン。スキルや対象魚を問わず、様々なシチュエーションで自信を持って使える「バーサタイル・シンキングペンシル」として開発されました。経験が浅い方やシンペンが苦手という人にも使いやすいゲンマシリーズの使い方とインプレをご紹介します。
ゲンマは誰でも扱えるシンキングペンシル
経験の浅いアングラー、シンペンが苦手なアングラーでも使いやすく釣れるシンペンでありながらベテランアングラーも納得の信頼あるルアーです。シーバスはもちろんヒラメ、ヒラスズキにもしっかりと通用するように制作されました。あくまで緩く暴れる事が無いように作った泳ぎは緩いスラローム系で食わせ能力があります。
泳ぎを抑えるとどうしてもどこを泳いでいるのか位置関係が分からないということが起こりやすいジャンルのルアーではありますが、スラローム時の抵抗でシンペンが苦手な方でも『今ルアーがどこを泳いでいるのか』というのはかなり把握しやすいと思います。
フォール時の姿勢は水平フォールでボディーが左右に震えながらフォールします。フラットフィッシュ狙いの時に特に重要な要素です。
ゲンマのラインナップ
ゲンマは2サイズ展開で85mmと110mmがあり通年活躍するルアーです。各サイズ軽いタイプと重いタイプの2種類ずつ展開されています。アクションよく動いて、流れが強くても粘るシンキングペンシルです。シーズンや流れの強弱、水深で使い分けレンジを刻みながら攻略できる最強のラインナップです。
ゲンマ85S 13g
小型ベイトを偏食するシーバスを初め、港湾や運河、河川の小場所でも違和感なく使える食わせサイズのゲンマ13gは流れや潮に乗せた揺らぎアクションで、セレクティブなターゲットを一撃できる。シャロー帯やレンジが上擦っている時にも有効です。
ゲンマ85S 17g
こちらも小型ベイトを偏食するシーバスを初め、港湾や運河、河川の小場所でも違和感なく使える食わせサイズのゲンマ17gは飛距離や着底感度、レンジコントローラビリティに優れたモデルです。流れの強いポイントやオープンエリアで有効です。
ゲンマ110S 21g
海でも河川でも夏以降のベイトが成長したタイミングから使用するのが効果的なゲンマ21g は流れや潮に乗せた揺らぎアクションでヒラやマルスズキを一撃。河川のドリフトや艶かしく使いたい時、牡蠣瀬の浅場など河川シーバスに有効です。
ゲンマ110S 29g
こちらも海でも河川でも夏以降のベイトが成長したタイミングから使用するのが効果的なゲンマ29gは飛距離や着底感度、レンジコントローラビリティに優れたモデル。大型河川やサーフ、水深のあるポイントでの使用が有効です。青物やフラットフィッシュを狙うときもこちらを選択して使用してみましょう。
ゲンマのカラーラインナップ
ランカーハントできると言われるシンキングペンシルなだけに、キレイなカラーリングが特徴でセレクティブな選択が可能なカラーラインナップがそろっています。どのカラーも実績十分なのでお好みのカラーを選んでみましょう。
ゲンマシリーズの特徴
スキルや対象魚を問わず、様々なシチュエーションで自信を持って使える「バーサタイル・シンキングペンシル」として開発されたゲンマシリーズの最大の特徴は、頭部前面に縦方向に設けたスイミングプレートとオートマチックな重心移動システムです。
シーバスの好むアクションを実現するスイミングプレート
アクションの始動性・安定性の向上に大きく貢献しているのは頭部前面に縦方向に設けたスイミングプレートです。コントロール性を高める適切な引き抵抗感がある絶妙なリップです。
立ち上がりのよい独自の重心移動システム
独自の重心移動システムを搭載することにより安定した飛距離とアクションの始動性を両立しています。ネオジム磁石とタングステンウエイトを使った重心移動システムで着水と共に重心が戻り、立ち上がりのよさ抜群の重心移動システムです。
ゲンマシリーズの使い方
ゲンマシリーズは様々な使い方と状況下でアプローチできます。定番のただ巻きはもちろん、初心者でも上級者でも扱いやすいルアーだと思います。
ただ巻きだけで食わせられる
基本はタダ巻きでOKです。まずは深く考えずに一番楽に巻ける速度でリトリーブしてみてください。カゲロウシリーズ同様、流れの変化で泳ぎが勝手にバランスを崩しバイトチャンスをオートマティックに生み出してくれます。その揺らぎで食わすイメージを持って、とにかく心がけるのは一定の巻きスピードでゆっくり巻き続けることだけです。
リフト&フォールで幅広くアプローチ
ユラユラと落ちる水平フォールも魅力なゲンマシリーズは、リフト&フォールのようなシーバスに対してゆっくりとルアーを見せたいシチュエーションでは有効的な使い方です。センシティブなシーバスに対してもキレイな水平フォール姿勢とフラッシングは大きな武器になります。
ドリフトさせる
横から見たゲンマはややファット形状で水の流れを当てやすく、ウェイトの使い分けで任意のレンジとドリフト幅を加減できます。ピンポイントで食わせられるドリフトは流れの流速と相談しながら、トレースコースを想像してドリフトさせてみましょう。
ゲンマシリーズを使ったインプレ
引き抵抗を感じて使いやすいプレートと安定した飛距離と立ち上がりよくストレスのない重心移動を搭載し、カゲロウシリーズと同じような『揺らぎアクション』が入るシンキングペンシルはゲンマの最強の武器です。ここでは実際に使ってみて感じたインプレを紹介します。
安定した飛距離
飛距離を最重要とせず泳ぎを重視して制作されたゲンマシリーズは、その補正として重心移動を搭載したモデルになっています。安定した飛距離と立ち上がりのよさ、釣れるアクションに重点をおいたモデルです。
しかし、シンキングペンシルの中でも飛距離は十分確保されています。向かい風の中のキャストでの飛距離の低下を抑える為に搭載された重心移動の意味合いがあり、ぶっ飛び系ではないので飛距離重視のアングラーには物足りなさがあるかもしれません。
抜群の立ち上がり性能
向かい風の中のキャストでの飛距離の低下を抑える為に搭載された重心移動の意味合いがある中で、気になるのは立ち上がりです。
特徴的な重心移動の入り方でタングステンウエイトは着水と同時にボディセンターに戻るセッティングなので、泳ぎ出しのレスポンスもかなりよく高いレベルにまとめられています。
程よい引き抵抗と釣れるアクション
ゲンマは水を切り込むタイプのルアーですが、体高を高くすることでS字に近いアクションが出せるようになっています。そのぶん手元にもある程度の手応えが伝わるので、水中のどこで、何をやっているかが判りやすくなっています。
そのおかげで、シンキングペンシルでは難易度が高いレンジコントロールも簡単にこなせます。これは初心者でも使いやすく、ルアーの存在感をしっかり感じ取ることができます。
アクションはお尻をスイングしながら緩いスラロームアクションで、かなり水平に近いキレイなスイム姿勢です。水平姿勢のシンキングペンシルは釣れる特徴でもあり、ゲンマの持つポテンシャルは高い位置にあります。
ランカーハンターが創り出した納得のシンキングペンシル
幻魔と名付けられただけあり、シーバスを虜にしてしまう魔力を秘めているゲンマシリーズは、経験の浅いアングラー、シンペンが苦手なアングラーでも使いやすく釣れるシンペンでありながらベテランアングラーも納得の信頼あるルアーです。アクションの質のよさや立ち上がり性能のよさを武器に、ランカーハントしてみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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