モアザン・ベリーロール80Sは、フィッシュライクなシェイプされたボディと特殊なリップ形状で水平姿勢のナチュラルなスイムを実現しています。しっかりと飛距離が出て、リーリングスピード域の幅広さやレンジをしっかり入れることができるルアーです。今回はベリーロール80Sの使い方とインプレをご紹介します。
ローリングアクション主体のバイブレーションルアー
ベリーロール80Sのアクションは、8:2のローリング:ウォブリングアクション、水平に近いナチュラルなスイム姿勢、しっかりとした引き心地を実現しています。高浮力かつ背面ラインアイ後部にリップ面を設けているため、流れに対し敏感に反応します。浮き上がりにくく、シャローからディープまでレンジキープ力に優れています。リアクションバイトが狙える勝負が早いシチュエーション、ナチュラルリトリーブで捕食を誘う魚に見せるシチュエーションで、スローでも超高速巻きでも使える高機能ローリング系バイブレーションとなっています。
ベリーロール80Sのスペック
今後は70㎜サイズも追加予定で、水深や流れの強弱に対してセレクトできるラインナップになりそうです。大河川や流れの速い場所でも活躍します。
サイズ(㎜) | 標準自重(g) | 有効レンジ(m) | タイプ | 標準フック | アクション |
---|---|---|---|---|---|
70 | 15 | 0.5~1 | シンキング | #10 | バイブレーション |
80 | 21 | 0.5~1 | シンキング | #8 | バイブレーション |
ベリーロール80Sのカラーラインナップ
カラーラインナップは全10色展開しており、ローリングアクションの明滅が活かせるカラーが多いです。これからのカラー追加にも期待です。
ベリーロール80Sとローリングベイト77Hを比較
スペックはできるだけ近い手持ちルアーとの比較を検討し、ローリングベイトシャッドと迷いましたがヘビーTYPEのものを選択しました。
スペックとディティールを比較
ローリングベイトは背中の真ん中やや前方からリップが出ています。それに対して、ベリーロールはヘッド後方にV字の溝とアイがあり、背中にあたる部分がヘッドより幅広になっていて水を受ける構造になっています。
スペックからみたベリーロールは、自重や標準フック、アクションの違いが見られます。似て異なるルアーと言えるかもしれません。
ルアー名 | 標準自重(g) | 有効レンジ(m) | タイプ | 標準フック | アクション |
---|---|---|---|---|---|
RB77ヘビー | 17 | 0.5~1以上 | シンキング | #10 | ロールアクション |
ベリーロール80 | 21 | 0.5~1以上 | シンキング | #8 | ロール+ウォブ |
飛距離を比較
ベリーロールは80㎜・21gというボディ、樹脂製のややファットボディとなっています。ローリングベイトとの比較でいうと、飛距離は自重の重いベーリーロールがやはり飛びます。ただキャストフィールは、空気抵抗の少ないローリングベイトがしっかり振り切りやすい印象です。
製品名 | 自重 | 簡易計測平均飛距離 |
ベリーロール80S | 21g | 57m |
ローリングベイト77H | 17g | 53m |
アクションを比較
ローリングベイトと比較でいくと、スイムは別物といえます。ローリングベイトはみなさまもご存知の通り、ローリングだけを突き詰めたミノーやバイブレーションとも違うルアーです。
それに対してベリーロールは、ローリングとウォブリングが混ざっていて、そしてバイブレーションなどにない水平姿勢でアクションしながら泳いできます。
これはおそらく、背中のリップに抵抗を受けて姿勢を水平にしながら、そのリップから生まれるロールアクションと、本来のバイブレーションのウォブリングが混在するからだと思います。
アクションをローリングベイトと比較していくと、スロー域の段階では多少似てる部分もありますが、高速になると全く違う引き抵抗感とアクションです。
製品名 | アクション |
サスケ120裂空 | ウォンブンロール |
スカーナッシュ120F | ローリング |
ベリーロール80Sの使い方
ベリーロール80Sの使い方ですが、幅広いスピード域に対応しているのでレンジも公式で記載されているよりも幅広く攻略できます。ここでは基本的な使い方についてみていきましょう。
ただ巻き
基本的にはキャストして、任意のレンジまで沈めてただ巻きする使い方でOKです。スロー巻きでもしっかりアピールするので水温が上がりきらない低水温期やボトム付近のレンジで威力を発揮します。高速巻きでは小型バイブ同様のアピールを有し、80Sよりも浮き上がりやすいので浅いレンジを攻略しやすい側面もあります。
リフト&フォール
ベリーロールは、浮力を持たせるために体高をアップし、フォールでの姿勢を安定させています。ウエイト部を下にして綺麗に落ちていくので、フォールでのバイトを誘発させることも可能です。幅広くレンジをトレースしたい場合におすすめの使い方です。
ストップ&ゴー
ベリーロール80Sは、ストップ&ゴーのような緩急をつけても姿勢を変に崩さずに扱えます。バイブレーションにはないロール主体のアクションで、スレたシーバスへアピールできるおすすめの使い方です。
実際にベリーロール80Sを使ってみたインプレ
通常のバイブレーションとは違ったアピールでアプローチをすることができ、水平に近い姿勢でベイトに近いリアルさを演出できることが強みのベリーロール80Sを使ってみたインプレをご紹介します。
ベリーロール80Sの飛距離
ベリーロール80Sは自重21gというボディですが、ベリー側ボディがややファットで自重のわりにはやや飛ばないという印象でした。とはいえ、充分な距離を稼げます。簡易計測でも60mに迫る飛距離を見せてくれました。
ベリーロール80Sの引き抵抗感
ベリーロール80Sの引き抵抗感は、ローリングとウォブリングアクションを合わせ持つのでしっかりあります。やや重い引き抵抗感で、アクションによる重さというよりも自重をしっかり感じるといった使用感でした。
急流ポイントや水深のあるエリアで活躍
しっかりとした自重があり、急流ポイントや水深のあるエリアでもトレースすることができます。アングラー次第でシャローからディープまで攻略しやすいルアーと感じました。ボトムに潜んでいるシーバスにロールアクションとウォブリングアクションでアピールします。急流ポイントでのドリフトもおすすめです。
コスパに優れているので積極的に攻められる
ベリーロール80Sの気になる値段ですが、買いやすい値段設定で定価1200円(税別)となっています。実売は1000円ちょいといったところでしょう。樹脂バイブレーションでもメタルバイブレーションに近い価格設定は嬉しい限りです。
スレたシーバスにも対応するローリング系バイブレーションルアー
ベリーロール80Sのアクションは、8:2のローリング:ウォブリングアクション、水平に近いナチュラルなスイム姿勢、しっかりとした引き心地を実現しています。シャローからディープまでレンジキープ力に優れ、スロー〜ファストまで幅広いスピード域に対応します。昼でも夜でも使える高機能ローリング系バイブレーションとなっています。
コスパもよいので試してみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。
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