メバルやアジに対応するライトゲームロッドの天龍・ルナキア。天龍だけのテクノロジーを採用し、コンセプトの『感性に響くライトゲームロッド』を実現。ここではロングディスタンス攻略を可能とするLK752S-MMHTのインプレをご紹介します。
天龍ルナキアの特徴
国内工場を持ち、クオリティの高いロッドを多数展開しているロッドメーカーの「天龍」。天龍のロッドを手にするアングラーも多くいます。
「C・N・T(カーボンナノチューブ)」や「マグナフレックス製法」など独自のテクノロジーを搭載し、京都西陣織のカーボンをロッドに使用するなど、性能はもちろん、デザイン性・所有欲を満たしてくれる完成度の高いロッドで非常に感度や操作性に優れたロッドになります。
特徴① 全機種、バット部にC・N・T素材を採用
C・N・Tとは、カーボンナノチューブの略で、この新素材を採用することで、ロッドに粘りが生まれる。しっかりと曲がりロッド本来の仕事をしつつ、アングラーに不安を与えない強度も実現しています。
特徴② マグナフレックス製法採用
セクションにより弾性率の異なるカーボンを、シームレスに組み上げる、テンリュウ独自の製法。入力に対してスムーズに曲がるため、違和感なくブランクスのポテンシャルを引き出すことが可能です。
※LK6102S-MLT/LK752S-MMHT/LK822S-HTに採用
特徴③ 全機種、チタンフレーム・SiCリング・Kガイド仕様
ハイエンドモデルが多く採用するチタンフレーム、そして信頼性の高いSiCリング採用のKガイドを搭載。ブランクスの性能をフルに引き出すことに貢献しています。
天龍ルナキアのラインナップ
超フィネスゲーム仕様のショートロッドLK532S-ULSから、ライトゲームロッドの範疇には収まらない遠投性能とパワーを持つLK822S-HTまで、ライトゲームをフルカバーする全6機種がそろっています。
LK532S-ULS
近距離・超フィネス向けショートモデル
近距離において0.4~0.8gのジグヘッド単体の操作性を求め、超繊細なカーボンソリッドティップを採用。操作時は超ファーストに感じ、ワンテンポ遅れてもフッキングが可能で、負荷を掛けるとスローに可変し、ターゲットとのファイトを堪能出来るアクションに設定。モノフィラメントラインの使用と、軽量化を狙ってバット部にはATガイドを採用し、フロロカーボンやエステルライン専用設計。
LK582S-LS
超フィネスゲーム向けショートモデル
1g未満のリグの存在を感じられる超繊細なカーボンソリッドティップと、ターゲットの引きを堪能出来るアクションが魅力。 操作時は超ファーストアクションに感じ、負荷を掛ける毎に徐々にスローアクションに可変していきます。 超軽量のジグヘッド単体から、2g程までのスプリットショットリグと好相性。 フロロカーボンやエステルといったモノフィラメントラインの使用と、軽量化を狙ってバット部にはATガイドを採用。
LK632S-LMLS
掛け重視のフィネスモデル
僅かな変化を逃さない繊細なカーボンソリッドティップと、フッキングレスポンスを求めた張りの強いべリーとバットが特徴。操作時は超ファーストアクションに感じ、負荷を掛ける毎に徐々にスローアクションに可変していきます。ライトゲームで出番の多い1g程のジグヘッド単体での操作から、3g程までのスプリットショットやライトキャロに対応。フロロカーボンやエステルといったモノフィラメントラインの使用と、軽量化を狙ってバット部にはATガイドを採用。
LK6102S-MLT
リアクション特化型モデル
連続した操作に対応する為に全体的に張りを高め、負荷を掛けるとパラボリックに曲がるアクションが特徴。 1~2g程のジグヘッド単体を使ったワインドから、3gまでのメタルジグやメタルバイブなど、ロッドワークで誘い・掛けていく事に特化させました。 マグナフレックスを活かし、チューブラ構造がもたらす感度がバイトを逃さず掛けていく事が出来ます。 極細のPEラインの使用を考え、Kガイドを主体としたガイドを採用(モノフィラメントラインも対応)
LK752S-MMHT
パワー重視フィネスモデル
ライトリグを扱える繊細さと、フッキング後に主導権を与えないパワーを両立させたモデル。 藻場や岩礁などカバー周りから、カレントが強いエリアやディープエリアなどで力押しのゲームを可能にします。 1.5~3g程のジグヘッド単体から、ディープでのキャロライナリグ、10gまでの小型プラグ類とも好相性。 感度とパワーを両立するマグナフレックス製法を活かしたチューブラティップ。 極細のPEラインの使用を考え、Kガイドを主体としたガイドを採用(モノフィラメントラインも対応)
LK822S-HT
遠投&パワー重視フィネスモデル
外洋に面したロックショアエリアや規模の大きな漁港など、遠投性能とパワーを要求されるシーンで活躍するモデル。 5g程度のジグヘッドから20g程のメタルジグまで扱え、長さを活かしてキャロライナリグやフロートリグにも対応。 感度とパワーを両立するマグナフレックス製法を活かしたチューブラティップ。 極細のPEラインの使用を考え、Kガイドを主体としたガイドを採用(モノフィラメントラインも対応)
LK752S-MMHTをインプレ
LK752S-MMHTのコンセプトはロングディスタンス攻略。飛距離を稼ぎ、ライトリグを扱える繊細さとパワーを両立させたモデル。キャロ・フロートリグに特化したモデルでメバルやソイのプラッギングの釣りにもベストマッチしたロッドです。リールはメーカー推奨のD社#2500-LT2500、S社#2500-C3000に合う23エアリティLT2500Sを合わせて快適に使用しています。
LK752S-MMHTのキャストフィール
重量のあるものをロッドに乗せて押し出すパワー、そして抜けのよさが感じられてキャストがバッチリ決まります。沖のウィードエリアやストラクチャーにタイトに着くターゲットを確実に狙えるキャストアキュラシーがあり、アンダーハンドでのキャストまでも決まりやすいです。
MAX表記上限までの10gのメタルジグも問題なく扱えます。軽量ジグ単アジもこなし、ライトゲームの端から端まで楽しめるモデルです。
繊細なアタリを捉える感度と操作性
キャストしたルアーをイメージ通りにコントロールできる操作性も重要。バットからベリーに掛けてしっかりとパワーがある一方で、ティップ部はとても繊細です。アジの繊細なアタリやソイのモサっとしたバイトも拾います。
また、スモールプラグや軽量リグを繊細に操作することが可能です。メバルプラグゲームでアクションを加えて釣りをするのなら最適の一本。バットもしっかりしているので、大型メバルともガチンコ勝負できます。 不思議なことにハリあるロッドなのに、魚が掛かるとキレイに曲がるのは見ていて楽しいです。
掛けやすさとパワーバランス
繊細なルアー操作に適した柔軟なルナキアのティップは、メバルやアジのバイトを弾きにくく、より確実にフッキングまで持ち込めます。そして、掛けた後は離岸堤や藻場から多少強引にでも引きはがさないと、キャッチ率が低下します。この点に関しても752S-MMHTは十分なパワーを持ち合わせています。
ライトゲームロッドとしての性能
細身のブランクスからは想像できないほどパワフルで、大型のメバルやアジとも十分やりあえます。個人的に気にいているのは、ルアーを操作した後のロッドのブレの収束の早さ。トゥイッチやシェイクをした後にロッドがピタッと止まって、ルアーに意図しない動きを与えずにストレスなく使えます。
ミディアムヘビーほど硬くなく、ミディアムほど柔らかくもない、微妙な線引きの強さはポテンシャルが高く、やれることは多い万能ロッドのように感じます。自由なスタイルでいろいろなターゲットに対応することができます。
天龍らしさを感じる楽しいロッド
藻場や岩礁、流れの強いエリアやディープといった、パワーが必要な場面で活躍するパワー重視フィネスモデルのLK752S-MMHT。
- ライトリグを扱える繊細さと、フッキング後に主導権を与えないパワーを両立したモデル。
- プラッキング重視でチューブラティップを採用している。
- 極細のPEラインの使用を考えているロッド。
上記のようなプラッキングを楽しむ上で欠かせないロッドです。
メバルやアジといったライトゲームは誰もが楽しめる一方で、年々攻略難易度が上がっています。より用途に応じたロッド選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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