インチクとは、昔から漁師が使っている伝統漁具です。釣り文化が発展し続けているのに対し、インチクは大きな変貌を遂げることはなく、使い続けられてきた背景があります。そこに着目してライトSWゲーム用に使いやすく、カスタムして進化させたものが魚子チクです。今回は、マイクロインチクである魚子チクのインプレをご紹介します。
インチクをメタルジグと極柔ワームで表現した魚子チク
ルーディーズから2023年12月発売された『魚子チク』。伝統漁具の一つインチクをライトゲーム用に改良し進化させたモデルとなります。メタルジグとワーム、それぞれ単体で釣れるアイテムのよさをあわせ持った魚子シリーズ第6弾となるNEWアイテムとなります。
魚子チクのスペック
ボトムに潜むターゲットに向けて開発されたアイテムですが、1.0g、1.5g、2.0g、3.0g、5.0g、7.0g、10gと豊富にそろっています。ターゲットや状況に合わせてセレクト可能です。
魚子チクのカラーラインナップ
魚子チクのカラーラインナップは全6色展開となっています。派手目なカラーでアピール力がありそうなカラーがそろっています。
魚子チクの特徴
魚子チクは、底取りしやすくて巻きの釣りにも対応したルアーです。メタルジグ×吸い込み重視のエラストマー激柔ワーム、段差をつけたダブルのアシストフックで構成されています。
底どり特化メタルジグ
インチクは砲弾形状の鉛にタコベイトが付いている形状を思い浮かべると思いますが、魚子チクは、鉛部分が底取りのしやすい小粒なメタルジグになっています。形状にもかなり拘っていて、ボトム特化型ながら、タダ巻きではロールアクションを演出できる仕様になっています。
エラストマー製ワームと段差フックを標準装備
メタルジグの底どりのよさと、リアには耐久性のあるエラストマー素材のワームが標準装備になっています。ワームへのバイトを逃さず獲れるように、フッキング率のよい段差フックがワームと一体化しています。メタルジグのいいところ、ワームとフックセッティングのバランス。そんなルアーのよい所を合わせられた究極のルアーになっています。
魚子チクの使い方
魚子チクの使い方は難しいものではなく、誰でも気軽に扱えるルアーです。根魚以外にもメバルをはじめアジや他小型回遊魚からの反応得られます。ここでは魚子チクの使い方についてご紹介します。
ボトムに落としてアクションさせる
魚子チクは、ボトムが得意なルアーです。着底後、ロッドをチョンチョンと1〜2回あおって浮き上がらせて、テンションフォールで沈めるの繰り返しが効果的な使い方です。着底からのスタートとなるので、一定層のレンジコントロールが苦手な人も使いやすいと思います。
ただ巻きで中層攻略
メタル×ワームの融合を活かして中層、任意レンジをただ巻きで攻める使い方も有効的です。魚子チクはロールを伴ってアクションするため、ひたすらスローなただ巻きだけでもよいですし、時々止めてボトムに落としなおしてもOKです。途中で巻く手を一瞬止めて変化を付けるのも有効です。
足元へ落としてヘチを攻略
魚子ラバ同様に穴釣りやヘチでの釣りの時は、着底させ上下にアクションを加えます。反応がなければ、リールを一回転ずつ巻きタナを調整します。それでも反応が得られない場合は、少しずつ移動や違う穴へ落とし込んでいく使い方も有効です。
魚子チクを実際に使ったインプレ
3グラムの魚子チクを使用し、中層での巻きや着底からのワンアクション目にバイトが集中して面白いように反応が得られました。ここでは実際に使ってみたインプレをご紹介します。
飛距離抜群
魚子チクの飛距離ですが、ヘッドが小粒のメタルジグ形状になっており低重心設計になっています。また、エラストマー素材のワームを採用していることから、思った以上に空気抵抗が少ないのが特徴です。
魚子ラバと比較してももうひと伸びある飛距離でした。ライトゲームタックルで実際にキャストすると、無風時でだいたい33m前後くらいが平均といった具合でした。
飛行姿勢は比較的安定していて、グルグル回転したりする感じもありませんでした。キャストフィールは魚子ラバよりも空気抵抗が少ない分、気持ちよく飛ばせた印象です。
小さなアタリも捉えてバラシにくい
魚子チクは、フッキング率のよい段差フックを標準搭載しています。防波堤で狙える豊富なターゲットのあらゆる方向からのバイトに対応します。実際にアジを釣ってみましたが、繊細なアタリを逃さずに釣ることができました。
根掛かりしにくい
実際に使ってみると意外と根掛かりにくいです。低重心ボディで底どりもしやすく、針がワームに隠れることやエラストマー素材の浮力による部分が効果的に作用しているものと思われます。海藻や石が沈んでいる場所で使用してもしっかりルアーを引きやすく、思ったよりも快適に使えました。
ダイレクトにボトム攻略が可能なルアー
今回は魚子チクをご紹介してきました。
・魚子ラバを超えるボトム感知能力と飛距離を実現。
・高いアピール力で活性が低い、もしくはボトムに潜んでいるターゲットに有効。
・アシストフックは、ダブル段差仕様で吸い込みとバラシにくい設計。
・エラストマー素材の浮力で根掛かり軽減。
エギやタイラバなどは、漁具を釣り人が使いやすく改良してきたルアーではあるものの、現在に至るまで姿は大きく変わっていません。それは魚やイカを獲って生活をする漁師の方が長年引き継いできた最良の漁具だからです。それにRUDIE’Sらしい独自のノウハウを加えた、究極のライトSWゲームルアーをぜひ使ってみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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